保険会社への対応
怪我の治療中は随時対応
交通事故で怪我をすると、加害者が任意保険に加入していれば、治療中、被害者はその保険会社から随時連絡を受けて対応し、治療中に生じた損害について被害者から随時賠償請求をしていくことになります。
任意保険会社が窓口になって、自賠責保険と任意保険を一括して取り扱うことを「一括対応」といいます。
保険会社が被害者と連絡をとり、被害者からの請求に応じるのは、その一括対応によるものです。
請求用書式と病院への同意書
加害者側の保険会社は、まず被害者へ、通院交通費明細書、休業損害証明書、振込口座の指定書など、様々な請求用の書式を送付してきます。
それとともに、治療費について病院が保険会社からの直接払いを受け付ける対応をしている場合、保険会社が、その病院へ提出するための同意書を送付してきて署名・捺印を要請してきます。
その同意書は、病院から保険会社へ、被害者の医療情報や診断書・診療報酬明細書等を提供することについて同意する内容になっていて、これに被害者は対応することになります。
被害者から随時賠償請求
交通事故の被害者の対応として、治療中から、保険会社に対し損害賠償を随時請求することができます。
治療費
治療費について、病院が保険会社からの直接払いを受け付ける対応をしている場合は、被害者が上で述べた同意書に署名・捺印して保険会社へ提出すれば、保険会社が直接支払います。
事故直後は被害者ご自身で支払った場合や、病院が保険会社からの直接払いを受け付ける対応をしていないため被害者ご自身で支払っている場合は、随時、保険会社へその請求をすることができます。
これら保険会社からの治療費支払いも、損害賠償の一環です。
通院交通費・休業損害など
さらに、通院交通費や、入院すればそれに伴う様々な費用、仕事を休んで収入が減ったら休業損害など、様々な損害賠償の請求が生じていきます。
保険会社からの面会要請
交通事故からしばらくすると、保険会社から面会を求められることがあります。
その対応については、弁護士にご相談ください。
治療に専念するために
交通事故で怪我をした場合、保険会社への対応は、治療や日常生活と並行して続いていきます。
治療に専念するために、弁護士にお任せなさることをおすすめします。
このページの著者
弁護士 滝井聡
神奈川県弁護士会所属
（登録番号32182）